『作家の猫』他多

最近、ゆっくりではあるけれどいろいろ読んでいたのに全くメモしていなかったので、久しぶりに書きます。

作家の猫』(コロナブックス編集部、平凡社、2006年)

もはやねこ好きは作家たる必要条件ではないかと思えてしまう書。自分は魯迅と妙に相性が悪いと感じていたが、それは魯迅が猫嫌いだったからだと納得した。魯迅好きと気が合わないのもなんとなく理解された。夏目漱石も、確かに『我が輩は猫である』で名無しの猫にあの結末を与えてしまうだけの猫嫌いであったんだろう、きっと。それでも我が輩はとても良いと思います。(夏目漱石がどこまで本気で猫嫌いなのかは、この本だけではよく分からない。) 魯迅は「出あうかぎりの猫」を折檻すると明言し、夏目漱石は小説で溺れる猫を見殺しにする、なんとも・・・。それにしても、作家と猫はこれほど近しい関係になあったんですね。これは素晴らしい本です。これからも、ねこ本探しに尽力しよう。

『人気の猫種図鑑47』(佐草一優監修、日東書院、2005年)

昨日全頁読了。見た目だけで選ぶならロシアンブルーが一番好き。たいへんためになる。

ちくま文学の森9 怠けものの話』(筑摩書房、1989年)

相当良かったので、また別に記事を書きたい。

ちくま文学の森12 動物たちの話』(筑摩書房、1989年)

これも相当良かった。『ちくま文学の森』には、ほとんど外れがない。
あとは、久しぶりにパディントンとかドリトル先生を読んだりしていた。細雪もまだ残っている。