何かを好きなこと

 昨日テレビで(・・・なんだかテレビの話をよく書くような気がしてきました)、朝青龍の土俵復帰(巡業場所ですが)を見ていて思いました。朝青龍は、土俵上でとてもいい顔をしている、相撲が取れて嬉しい、或いは、楽しいという気持ちがこちらによく伝わってくる笑顔をしている、と。
 以前は、圧倒的な強さを持つ横綱、ちょっと嫌に感じちゃうくらい強い、という見方しかしていませんでしたが、昨日の表情をみて、
 「あ、この人はとても相撲が好きなんだ」
 と思いました。そういう、好きでたまらないことをもう一度出来る喜び、というのが伝わってきたように感じられました。
 昨日そんなことがあって、今朝、はてなのキーワードって楽しいな、すごいな、と初めて感じた時の気持ちを思い返していました。魚類のキーワードを作っていた時は、キーワードを言葉で説明するのはなんて楽しいんだろう、言葉で何かを表現するという行為にある可能性って計り知れないな、とか、自分が思いもつかない説明を書ける人ってすごいな、と、純粋に思っていました。
 もちろん、一つの事象に対して複数の観点があり、ある記述のせいで誰かが不快な思いをするかもしれない、という配慮を疎かにしてはいけませんが、同時に、ある物事を言葉で説明する楽しさ、言葉そのものが持つ力強さや感覚というものを、これからも忘れないでいたいなあと思ったのです。
 要するに、朝青龍の笑顔に、自分が文章を書くことがとても好きで、言葉が好きで、好きなことに携われるのって幸せだな、ということを再認識させられた、ということを書きたかったのでした。